練習問題3-2
Bestiae in silvā sunt.
(ベスティアエ イン シルバー スント)
【学習課題】
名詞と形容詞1 1 第1変化名詞
【語彙と文法解析】
動詞は sunt。不規則動詞 sum の三人称複数。「ある」
Bestiae はbestia -ae f. の複数主格で文の主語。「獣は」
in 前置詞。in + <奪格>で 「~の中に」
silvā は silva -ae f. の単数奪格。in silivā で「森の中に」
【逐語訳】
Bestiae(獣が)in silvā(森の中に)sunt(いる).
【訳例】
森の中には獣がいる。
(文法を楽しむ)
第1変化名詞が2つ使われている例文ですね。
同じ第1変化だと、読み下したときに、何となく気持ちが良いです。
訳例ですが「獣は森の中にいる」でも良さそうです。
ただ、では「獣ではない何か」はどうなのか?と聞かれそうなので、
やはり動作の主体は獣であるとして「獣が」とするのが本則なのかも知れません。
一方「森の中に」ではなく「森の中には」とすると、
森についてのトピックスのひとつとして「獣がいる」と主張する、
あるいは次に「森ではない何処か」を話題にするのかも知れません。
日本最古の国語辞典『言海』では、「天爾遠波(テニオハ)」について、
「が」は名詞につくもの、「は」は種類の語につくもの、とあります。
種類の語とは、「そのトピックスについては」というニュアンスでしょうか。
日本語を学ぶ外国人にとっても、「が」と「は」の使い方はむずかしいようです。
他言語を学ぶということは、日本語を学ぶということに等しいかも知れませんね。
学生時代には、国文法を学ぶ意義がさっぱりわからなかったのですが、
最近、妙に国文法が気になるんですよね~。